こんにちは。和食系男子のもんしょー(@sima199407)です。
今回はタイにある「大戸屋」について書きます。
大戸屋といえば、手軽な値段で和食が食べれるチェーン店ですが、
実は、海外進出もかなりしていることでも知られています。
東南アジアの人気観光地、タイの大戸屋に注目したいです。
以前「海外に出店している日本の飲食店」について研究していたことがあり、その時の題材が「大戸屋」でした。
一応、学校の研究なのですが、日本でもよく大戸屋に通っている私はかなり楽しんでおりました。笑
そのときの感想を踏まえてお伝えできればと思います。
実は40店舗もある!
と思われるかもしれませんが、タイにある大戸屋は
これはかなり驚きでした。
日本でも都心には多く見られますが、地方になれば、たまに見るくらい。
それでタイには40店舗ってすごくないですか?
豚骨ラーメンで有名な「一風堂」も海外展開に力を入れておりますが、
1国で40店舗を超える出店はまだ行っておりません。(最高で中国・香港に23店舗 HPより)
大戸屋の関係者に聞くと、「和食」は世界で通用するブランドなので、国外出店に力を入れたい。とのことです。
すでにタイは和食チェーン戦国時代
40店舗展開している大戸屋ですが、実は国内シェアの半分も取れておりません。
半分どころか、1/4もあやしいところです。
タイ国内の和食チェーンの最大シェアは
店舗名 | シェア率 |
富士(FUJI) | 40% |
やよい軒(YAYOI) | 35% |
となっており、上位2社で75%の割合を持っております。
富士(FUJI)とはタイ発の日本食レストランで、シャンデリアなどの豪華な内装と豊富なメニューで人気のレストランです。
やよい軒が首位の富士に追いつく勢いで店舗を増やしております。タイに存在するやよい軒は現在、175店舗(2018年6月データ)。そこから2倍になると、300店舗を超えてきます。日本にあるやよい軒が359店舗(2018年6月データ)なので、将来この数値に近いものになってくる可能性がありますね。
他にも日本食チェーンが次々と出店を目論んでおり、まさに群雄割拠の和食市場となっています。
シェアでは測れない大戸屋の「強み」
先程の圧倒的にシェア比率で遅れをとっている大戸屋ですが、
業界1,2位の企業とは明らかな違いがあります。
それは「客単価」です。
やよい軒は1人当たり日本円で約650円(200バーツ)となっておりますが、大戸屋はそれの30%ほど高い約1000円(300バーツ)に設定しております。
やよい軒が中間層狙いに対して、大戸屋は富裕層狙いの高級路線です。ターゲット層が違うためシェアが取れなくても売上を出すことができるのです。
関係者の話によると、タイへ出店当初は日本人の客しか来ない状況でしたが、現在では8割程度が現地人というデータらしいです。
これはタイ経済のインフレと日本食=特別な日(ハレの日)に食べるものという文化が形成されたことのようです。
実際に現地を見た感想として、現地の人はかなりの量注文されるんですよね。それをシェアしてみんなで食べるというスタイルが主流なようです。そうすることで、客単価が上がるのではないかと思います。
食べ比べてみた。
今回は「手作り豆腐と野菜のトロトロ煮定食」をくらべてみました。普段から安くて美味しいので、私が食べているためチョイスしました。笑
タイの大戸屋「手作り豆腐と野菜のトロトロ煮定食」169バーツ(約507円)*1バーツ3円計算
参考:日本の大戸屋「手作り豆腐と野菜のトロトロ煮定食」798円
値段
地域 | 値段 | 価格差(日本基準) |
日本 | 798円 | ±0% |
タイ | 507円 | -36% |
タイの方が安かったです。しかし、すべてのメニューがそうとは限りません。
例えば、「しまほっけの炭火焼き定食」は日本だと定食で965円ですが、タイでは1167円(389バーツ)になります。
日本との違いは?
味に関しては日本で食べたときと同じだと思います。調味料等は日本の大戸屋と同じものを使っているらしいです。
お米はタイのチェンマイで日本米を育てており、輸入コストを抑えることに成功しています。
タイの大戸屋では茶碗蒸しがデフォルトでついてきます。これはダシの味を良さを知ってもらうためにセットにしたと言っておりました。
日本人の舌でも当然のことながらうまいです。いい意味で現地に合わせないことでzジャパニーズスタンダードを貫いておりました。
まとめ
いかがだったでしょうか。
タイで本格的な日本食が食べたくなったら「大戸屋」に行ってみるのも一つの選択肢としてアリだと思います。
少々割高な気がしますが、満足度がかなり高いと思いますので、ぜひ行ってみてどうでしょうか。